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【2022年モデル】ネイチャーハイクのソロキャンプ向き主力テントを分析してみた【用途・棲み分け・利用シーン】

ウィング型タープ(Cloud Flying Diamond Sky)を買ってみて結構気に入ったので、裏庭テントサイト用の新しいテントとしてNaturehike製品を有力候補として検討することにしましたが、似たようなモデルがいろいろあって困ります。

 

そこで今回は、豊富なラインナップの中から、初心者のソロキャンプ向きと思われるオーソドックスなものをピックアップして製品ラインナップ上の棲み分けや、最適な用途について検証してみました。

Naturehikeテントラインナップ

Naturehikeのテントラインアップ

 

初めてのテント選びに悩んでいる方の参考として絶対に役立つと思うので、長文ですがぜひ最後まで目を通していただけたら幸いです。

 

 

この記事が扱う「テント選び」の狙い

ここでは、シリーズによる違いと、1人用/2人用のモデルによる違いを検証しています(3人用モデルは除外しています)。

一方でカラーバリエーションや付属品などについては説明を省略しています。そういう点は、まず目的のテントを絞り込んでから公式サイトやショッピングサイトの情報を確認していただければと思います。

 

それと、日本の公式代理店? naturehike-japan.comで取り扱っているモデルに限定させていただきます。

あしからず。

 

 

というわけで、この記事を読んでいただけば、以下の2点が明確になります。

 

  • ラインナップごとの性格の違い

  • 最適な使用スタイル

 

この記事で採り上げるモデル

ここでは、ネイチャーハイク製テントの中から比較的軽量でソロキャンプ向きのモデルとして、オーソドックスな以下の6製品に注目していきます。

 

  • Cycling1

  • Cycling2

  • Cloudup1

  • Cloudup2

  • Mongar2

  • StarRiver2

 

CyclingとCloudupは1人用、2人用がありますが、MongarとStarRiverは2人用モデルのみとなります。

 

それから、モデルによってはフライシートの裾にスカートがついた4シーズン用がラインナップされているものもありますが、これは今回省きます。

 

トンネル型のOpalusやシングルウォールのVIK、またCloudup Wingなどのモデルについては改めて別の機会に検証したいと思います。

 

 

評価の視点

実際に使ったことがなくてもカタログスペックと仕様、そして製品写真を見ていくことでわかることがいろいろあります。

ここでは次のようなポイントに注目していきます。

 

  • 出入り口が短辺か/長辺か

  • フライシートのマテリアル(材質)

  • ベンチレーションの数と位置

  • ガイライン/ペグダウンのポイント数

 

まずはこういった点からターゲット製品を絞りこみ、その後、ユーザーレビュー動画などでより深くチェックしていくといいでしょう。

 

出入り口の位置

Cloudupは短辺側に出入り口がありますが、その他のCyclingMongarStarRiverは長辺側にあります。

 

出入り口が短辺側のCloudupは前室(ベスティビュール)がひとつだけになるので、シューズやザックなどの荷物を一ヶ所にまとめて保管することになります。

 

出入り口が長辺側の場合、2人用モデルは両側が出入り口になります。

二人でテントに宿泊する場合、トイレに行くときパートナーをまたいで出入りするような気兼ねがいらないのは便利です。

 

ただし、実際に2人で宿泊するなら荷物の置き場所を考えるとひとまわり大きい3人用を選ぶのがベターというのは、昔から一般的に言われています。

 

なお出入り口が長辺側でも、一人用のCycling 1は例外で、ドア/前室は片側だけとなります。

 

 

また短辺側が出入り口のばあい、奥行き方向が長くなるので細長い場所でも設営可能です。

一方長辺側が出入り口のばあい、特に二人用テントは横幅が広くなる代わりに奥行きはインナーテント+α程度の長さで済みます。

 

長辺側に出入り口があるテントは縦横ともにある程度の広さが必要なので広々したキャンプサイト向き

それに対して、短辺側が出入り口の細長いテントは木立の多いエリアでも設営場所を見つけやすいといえそうです。

 

フライシートのマテリアル

Naturehikeのテントの多くは、フライシートの材質をポリエステルナイロンの2種類から選択できます。

ポリエステルのほうが安価ですが、やや重くなります。

 

どちらも熱にはあまり強くありませんが特にナイロンは弱いので、焚き火を楽しみたい人は注意が必要です。

 

耐水性についてはポリエステルモデルでも3000mm、ナイロンモデルでは4000mmもあるので実用上は充分でしょう(一般的な雨傘は500mm程度と言われています)。

 

Naturehike-japan.comの製品スペックではSilicon Nyronとなっているのでいわゆるシルナイロンと考えていいでしょう。

シルナイロンには通気性/透湿性がないので、次に紹介するベンチレーション(通気口)の数と配置に注意する必要がありそうです。

 

なお、Amazonに掲載されている商品の中にはシリカゲル・ナイロンと書かれているものが見受けられます。これは私の不勉強でなんのことかわかりません。

 

公式ショップがスペック誤記?

同じくAmazonの商品紹介で、Naturehike公式ショップにも関わらず、「210Tナイロン」と書かれているものがありました。

210Tだったらポリエステルのはずなので注意しましょう。

 

ベンチレーションの数と配置

一般にテントは内部に水蒸気が溜まって水滴化する結露を起こします。

 

結露がひどいと寝ている間にテント内に水滴が落ちてくるので注意が必要です。

換気性を重視したテントはインナーの上部がメッシュになっているので、へたするとまるで雨が降るようにインナーテント内に水滴が落ちてきます。

シュラフ(スリーピングバッグ)が濡れると最悪で、保温性がなくなってしまいます。

 

よく「ダブルウォールテントは結露しない」とかいいますが、あれはインナーテントは結露しないのであって、フライシートのほうは結露する可能性はあります。

 

結露を起こしにくくするには、テント内の換気をよくする必要があります。

特に、体温と呼吸で暖められた空気はテントの上部に溜まるので、フライシートのなるべく上の方にベンチレーションがあると有利です。

水蒸気を含んだ暖かい空気をフライシートの外に出してやればいいわけです。

 

また、ベンチレーションが2ヶ所(以上)あれば空気の流れができるので、夏場でも熱がこもったり蒸れることなく快適に過ごせます。

 

ガイライン/ペグダウンポイントの数

ほとんどのテントはインナーテントの四隅をペグ打ちして固定し、そこにフライシートの四隅を接続。さらに出入り口(前室)部分をペグ打ちします。

 

穏やかな天気ならこれで充分ですが、風が強いときにはガイライン(張り綱)を増やすことでより安心できます。

 

また風が強くない日でもフライシートをピンと張ることでメリットがあります。

ひとつはいうまでもなく、テントの姿がきれいになることですが、そのほかにインナーテントとの間に隙間をつくると換気がしやすくなるため前項で採り上げた結露対策になります。

 

 

今回あまり重視しない点

一方、今回あまり重視しなかった点もあります。

 

ポール(フレーム)の材質・構造

今回採り上げるテントはどれも7001ジュラルミンを使用しているため、単純な強度の点では差がありません。

またポールの構造もよく似ているので本質的な差はなさそうです。

 

ただし設営のしかたによっては同じテントでも強度に差が出てくるので注意しましょう。

 

インナーテントの構成

CloudupやMongar、StarRiverなどのモデルは、下部がふつうのファブリックで上部がメッシュという構成です。

 

テント内に横になっているとき、カラダの高さぐらいまでは布の壁に囲まれ、その上をメッシュで空気が通り抜けるという構造になっています。

ある程度寒さにも対応しながら換気を重視した仕様でしょう。

というわけで、どれも高原のようにある程度標高のあるところでの宿泊にも配慮されているといえそうです。

 

ところが、Cycling1とCycling2はフルメッシュになっていてより換気を重視しています。

これはつまり平地を旅するバックパッカーやサイクリスト、バイクツーリング向けといっていいと思います。

Naturehike Cycling1 インナーテント

 

テントの底部については、どれも防水に配慮したバスタブ仕様が当たり前、材質もだいたい同等なので大きな違いはないといえます。

 

設営の容易さ

設営しやすさを重視しないというのは、ふつうのテント比較だったらまずありえないところですが、今回採り上げるモデルは、どれもたいして差がありません。

 

  • ポールがショックコードで繋がっている

  • フライシートはバックルで接続

  • インナーテントはフックで吊り下げ式

 

こういった点は共通なのであとはペグダウンのポイント数ぐらいしか違いはありません。

ただし、Cloudup1については注意が必要なので、この点については後ほど解説します。

Naturehike Cycling1構造

 

防水性

これもふつうのテント選びでは重要なポイントですが、今回採り上げたモデルはどれも耐水圧が3000mm以上あります(フライシート、インナーテントのボトム生地とも)。

 

一般的な雨傘の耐水圧は500mm程度といわれているので、それに比べるとどれも充分すぎるほど高性能です。

実際、他の高級ブランド有名モデルで1500mm程度のものもあり、その程度のスペックがあれば充分です(大きな数字は、性能が低下したときのマージンと考えればいいでしょう)。

 

というわけですからどれも一般的な水準以上をクリアしていると判断しました。

 

スペックより大事なのは、レインフライをきれいに弛みなく張っていることで、これはスペックではなくテントを張る人の技術によります。

 

そのほかには防水テープの処理といった製造品質の面もありますが、これもスペックだけではわからないので現物のチェックが必要です。

 

各モデルの注目ポイントはココ!

 

Cycling1

Naturehike Cycling1 イメージ

Cyclingシリーズは、長辺側に出入り口があるモデルです。

 

フレームは両方がY型になっているため、インナーテントのみで自立できます(フライは前室部分にペグ打ちが必要)。

 

Naturehike Cycling1 インナーテント

インナーテントはボトムを除いてフルメッシュです。

 

この2点を総合して考えるとこのモデルの特徴が見えてきます。

 

つまりコンクリートやアスファルトなどペグを打てないところでも自立できるテントで、通気性がよいので平地あるいはあまり標高の高くないところでの使用に適しています。

ベンチレーションは商品写真で見る限り少なくともひとつは確認できます。

 

それほど高い位置ではありません。インナーがフルメッシュなので換気性はよさそうですが、フライの結露にはある程度注意が必要かもしれません。

Cycling1の重量は20Dナイロンモデルが約1.75kg、210Tポリエステルモデルが1.85kg。

 

モデル名の通りサイクリングでの利用や徒歩でのバックパッキングなど旅系ユーザー向けを狙ったものと思われます。

海辺でのキャンプやシーカヤックでのツーリング用などには最適でしょう。

 

Cycling1は出入り口が一ヶ所、前室も一方のみなので設営時にはテントの向き(出入り口の方向)に注意が必要です。

 

レインフライのガイライン用ループは、アーチ型に成っているメインポールの途中に2ヶ所のようです。

フライの短辺裾部やY型に分岐しているポールの部分には見当たりません。

 

インナーテント4隅とドア/前室部分の6ヶ所合わせても計8ヶ所しかないように見えます(少なくとも商品写真からは)。

Naturehike Cycling 1 ペグダウンポイント

 

これだと強風時の使用にはやや不安があります。

軽量だからといって山岳用に使うのは問題ありそうです。

やはり比較的穏やかな気候での旅用でしょうか。

 

Naturehike Cycling 1 20D ナイロン仕様

Naturehike Cycling 1 210T ポリエステル仕様

 

カラーはナイロンフライモデルががフォレストグリーンとオレンジ。ポリエステルフライモデルが赤と青、とそれぞれ2色ずつラインナップされています。

これは私個人のイメージですが、より軽くバックパッカー向きのナイロン仕様がアースカラーっぽくなっているのかもと思いました。

 

Cycling2

Cycling シリーズの2人用モデルです。

レインフライは20Dナイロンのみで、カラーもオレンジのみとなるようです。

 

Naturehike Cycling2 イメージ

 

Amazonに掲載されているこの商品写真を見ると、インナーはフルメッシュではなく上半身側をカバーするように、ドア側の下部付近が一部ふつうのファブリックとなっているようです。

 

二人用で呼吸による水分発生量を考慮してか、ベンチレーションが2ヶ所になっています。しかも片側はやや高い位置にあります。

Naturehike Cycling2 ディメンジョン

 

また、二人が出入りしやすいようにダブルサイドドア/前室となっています。

 

重量は2kg。

 

 

機能面での特徴としては、前室がふたつで両サイドに荷物を置けることとから、オートバイツーリングで荷物の多い方向けといったところでしょうか。

 

レインフライのガイライン用ループは、頭側(Y型ポールの高い方)の短辺中央とポールの立ち上がる途中にポイントがあるようです。

また足下側ではY型ポール頂点部分とポイントが見えるところから総計5ヶ所はありそうです。

 

インナーテント4隅の4ヶ所とドア/前室部分の2ヶ所も合わせると11ポイントと思われるので、Cycling1に比べるとかなりしっかり張れそうで、風には強いでしょう。

Naturehike Cycling2 ペグダウンポイント

Naturehike Cycling 2

 

 

Cloudup1

出入り口が短辺側にある一人用モデルです。

Naturehike Cloudup 1 インナーテントとフライ

 

このモデル最大の特徴は、Y型のポールです。

出入り口側は2本に分かれていますが、奥の方は1本しかありません。

 

 

 

このため、一応自立式のテントではありますがインナーテントの奥側(狭い方)はペグダウンが必要です。

きちんとペグダウンして引っ張らないと、インナーテントの足下が狭くなります。

 

 

つまりペグ打ち必須なので、コンクリートやアスファルトなどの上では設営ができません。

 

 

 

シンプルで軽量なテントですが、設営場所を選ぶのでバックパッカーの方は注意が必要です。

 

 

公式サイトの写真ではわかりにくのですが、Amazonの商品写真を見るとベンチレーションは奥側のやや低い位置と、出入り口側の高いところの計2ヶ所に設けられているようです。

Naturehike Cloudup1

 

プライのガイライン用ポイントは、長辺側中央の裾とフライ中央部、奥側のベンチレーター付近、出入り口側のY型ポールの途中2ヶ所。合計で7ヶ所ですが、フライ長辺側の中央部と裾はペグを共有できます。

 

これにインナーテント本体の四隅と前室用2ヶ所を加えると、合計11ヶ所ペグダウンすることになります。

 

重量は210Tポリエステルモデルが1.82kg、20Dナイロンモデルが1.4kgです。

 

Naturehike Cloudup1 20D ナイロン仕様

Naturehike Cloudup1 210T ポリエステル仕様

 

Cloudup2

Cloudup1と違い、ポールの両端がどちらもY型です。

出入り口側の方のY字が大きく、奥(足下)側のほうが小さくなっています。

Naturehike Cloudup2 インナーテントとフライ

これにより、4つ脚でつっぱってインナーテントの隅を広げる完全自立式なので、設営にあまり気を遣わずにすみます。

 

テント設営に慣れていない本当の初心者はCloudup1よりやや重くなっても、この点だけでCloudup2のほうがお奨めです。

 

インナーテントが完全自立式なので、コンクリートやアスファルト、あるはペグを打てないようなガチガチの地面でもいちおう設営が可能です(レインフライの問題はありますが)。

 

ガイライン用ポイントの数はCloudup2と同じで、ペグダウンポイントは11ヶ所と思われます。

長辺側の裾と中央の2ヶ所をしっかり張ることで風に強く、しっかり換気もできるようになるはずです。

 

レインフライは20Dナイロンと210Tポリエステルの2種類から選べます。

 

フライシートのベンチレーターはフライのマテリアルによって差があるようです。

210Tポリエステルモデルは、上の商品写真でわかるように出入り口側上にベンチレーターがなく、奥側の一ヶ所だけのようです。

一方、20Dナイロンモデルは、公式でも商品写真が混乱しています。

Naturehike Cloudup2ナイロンフライ仕様 ベンチレーター1

この写真はナイロン仕様のはずですが出入り口上にベンチレーターがありません。

ところが同じ製品ページでも別の写真には堂々とベンチレーター付きを謳っています。

Naturehike Cloudup2 ナイロン仕様 ベンチレーター比較

シルナイロンは通気性がないのでナイロンフライのほうはベンチレーターがあるのが普通と考えていいでしょう。実際ポリエステル仕様の製品ページにはベンチレーターの紹介がないのでスペックとしても省かれているのだと思います。

 

なお、ポリエステルフライでも入り口の上側だけジッパーを少し開けておくことで換気できるので、大雨のとき以外はあまり気にしなくていいかもしれません。

 

 

インナーテントは下部がファブリック、上部がメッシュという3シーズンテントのオーソドックスな構成です。

ある程度標高の高いキャンプ場を利用したり、比較的気温が下がりがちな春や秋にキャンプしたい人にはお奨めです。

 

重量は210Tポリエステルモデルが2.05kg、20Dナイロンモデルが1.5kg。

 

もっとも汎用性の高い王道モデルといえるでしょう。

 

Naturehike Cloudup2 ナイロン仕様

Naturehike Cloudup2 ポリエステル仕様

 

Mongar2

メインポールの両側がY型フレームでしかも両方の高さが同じという居住性重視の2人用モデルです。

さらにメインポールと直交するクロスバーも入っているので頭上が広々しているうえに、横の壁も垂直に近い角度で立ち上がっているため、広い空間のテントを求める方にお奨めです。

Naturhike Mongar2 フレームとインナーテント

長辺側に出入り口があり、両サイドにドア/前室があるのでペアでの宿泊でも相手を気にせず出入りできます。

インナーテントはフルメッシュなので、低緯度、低標高で気温や湿度ともに高い地域での野営にぴったりでしょう。

シーカヤックでのツーリングなどにも適しています。

 

頭上空間が広く壁の立ち上がりも直角に近いところ、フルメッシュで蒸れにくいところなどから、長時間の雨でテント内から出られないようなシーンでも比較的快適に過ごせるはずです。

 

またフライシートが作る前室とは別にオプションのベスティビュールを増設することで居住空間をさらに拡大できます。

 

Naturehike Mongar2 ベスティビュール

 

 

フライシートのガイライン用ポイントは短辺側それぞれの裾中央とY字型フレームの途中、計6ヶ所のようです。

インナーテントの4隅と前室用2ヶ所を加えると、計12ヶ所のペグダウンポイントがあると思われます。

Naturehike Mongar2 ガイラインポイント

フライシートは20D シリコンナイロンのみ。色も一色です。

ベンチレーターはY型フレームのジョイントパーツ付近にそれぞれひとつあります。

 

重量は2.2kgと今回紹介するものの中ではやや重めですが、2人で行動する場合、ポールとテント本体をそれぞれ分担することで負担を軽減できます(これはどの2人用テントでも同じですが)。

 

Naturehike Mongar2

 

 

StarRiver2

一見Mongar2とよく似ていて、テント選び初心者には両者の違いはわかりにくいのではないかと思われます。

Naturehike StarRiver2

Mongar2との大きな違いはY型フレームの両側で大きさが異なることで、これにより寝る方向が決まります。

当然高い方が頭側だと思うんですが、上の写真だと女性は低い方に座っています。それだけ室内高に余裕があるということかもしれませんね。

 

クロスのリッジポールが入ることで壁が垂直近く立ち上がるのはMongar2と同じですが、Yフレームの片側がより高くなるため、居住性ではMongar2より優れている可能性もあります。

Naturehike StarRiver2 フレーム構造

 

4本のY型ポールで立ち上がるため、当然ながらインナーテントは完全自立式。

コンクリートやアスファルト、ペグが刺さらないような固い地面の上でも設営可能です。

 

インナーテントは上側のみメッシュなので、ある程度標高が高い場所や気温の下がる時期では、Mongar2より暖かく快適でしょう。

一方、真夏の海岸などではMongar2の方が涼しく過ごせるはずです。

 

ベンチレーターは短辺側のYフレームが高い方に一ヶ所です。 Naturehike StarRiver2 フライシート

 

一ヶ所しかありませんがテントの頂点にきわめて近い高さにあるので、湿気の抜けやすさという点では最高といっていいかもしれません。

フライシートをきれいにピンと張ってインナーテントとの隙間を作ってやればきれいに風が流れるはずです。

 

Naturehike StarRiver2 ベンチレーション

 

ペグダウン用のループポイントはベンチレーター脇の2ヶ所と裾の中間。

 

反対側(背の低いほう)はY型フレームジョイント部の少し上と裾の中間に各1ヶ所。

合計5ヶ所のようです。

 

インナーテント本体の4隅と前室用の6点と合わせると合計11ヶ所かと思われます。

Naturehike StarRiver ガイラインポイント背面

Mongar2よりポイントがひとつ少ないのは意外でしたが、一方が低くなるシルエットのため、風向きを考えて設営すれば充分という割り切りかもしれません。

 

重量は210Tポリエステルモデルが2.2kg、20Dナイロンモデルが1.775kgとなります。

 

Mongar2に負けない居住性は欲しいが、もう少し軽い方がいいという方は20Dナイロンモデルがお奨めでしょう。実は価格面でもStarRiver2のほうがわずかに安くなっています。

210Tポリエステルモデルは2.2kgでMongar2と同じなのでメリットとしては微妙なところですが、重量はほどほどでいいので、安価が欲しいというならお奨めできます。

Naturehike StarRiver2 20Dナイロン仕様

Naturehike StarRiver2 210Tポリエステル仕様

 

 

各モデルのまとめと、個人的に感じた適性

 

Cycling1

平地や標高のあまり高くないところを旅する、バックパッカーやサイクリスト向け。ビーチでのキャンプやシーカヤックでのツーリングを楽しみたい人向けだと思います。

当然ながら一人旅、あるいはソロでの宿泊用です。

 

  • 低緯度、低高度など気温・湿度が高い地域を旅したいバックパッカー向け

  • 耐風性能にはあまり期待しない

 

 

Cycling2

モーターサイクリストの中でも、荷物が多くなってしまうひと、あるいはタンデムツーリングでテントを共有したい人向けではないでしょうか。

Cycling1より重くなりますが、オートバイでの移動なら問題ないでしょう。

 

  • タンデムツーリングなど荷物が増えがちなモーターサイクリスト向き

 

Cloudup1

Cloudup1は、軽さを最優先するバックパッカー向きです。

 

ただし、軽さ重視でもテント泊初心者にはお奨めしません

固い地面では設営ができませんが、そこを気にせずトレイル/トレッキングを楽しみたい人にお奨め。

インナーテントが半メッシュなので、ある程度標高の高い場所・冷え込んでくる時期でも装備しだいで対応できるでしょう。

 

  • Y型フレームの半自立式軽量モデル

  • インナーテントの足下側はペグダウン必要

  • コンクリートやアスファルト路面での設営は難しい

  • 軽さ重視、トレイルでのバックパッキング向け

 

Cloudup2

Cloudupシリーズ全般ですが、ビッグアグネスのフライクリークにそっくりですね。

ただ、オフィシャル写真を見ているとフライシートの張り具合の色っぽさで圧倒的に負けてる印象です。

 

 

Cloudup2はもっとも汎用性が高く、幅広いユーザーに応えてくれる幅広さが魅力だと思います。海から山までいろんなアクティビティを楽しみたい人はまっさきにチェックすべきモデルでしょう。

 

  • 両側Y字型フレームでインナーテント完全自立式

  • コンクリート/アスファルト路面でもインナーの設営が可能

  • ある程度標高の高いところでも野営したいバックパッカー/キャンパー向け

  • 徒歩キャンパー/バックパッカーなら20Dナイロンモデルがお奨め

  • もっともオーソドックスな標準モデル

 

 

Mongar2

Naturehikeには珍しく前後左右対称なフォルムのテントです。

MSRのハバハバに似ています。

 

端正なドーム型テントが欲しいならこれにとどめを刺します。

ただし、20Dナイロン仕様しかありません。

 

居住性最優先で、高温多湿地域での宿泊を考えている人。雨の日でも快適に過ごしたい人にぴったりでしょう。

 

  • 完全自立式

  • 垂直近く立ち上がるY型フレームとクロスリッジポール

  • テント内の居住性を最重視する人向け

  • 低緯度・低標高地域でのデュオキャンプ向き

 

StarRiver2

ビッグアグネスのコッパースパー(コッパースプール)やジャックラビットを思わせるフレーム構成です。

 

Mongar2に近い、あるいはそれを凌ぐ居住性を持ちながらより軽いところが魅力です。

ただしYフレームの両側で高さが違う非対称レイアウトなので、美意識的に受け付けないという人はいるかもしれません。

 

ガイラインのポイントがMongar2よりひとつ少ないように見受けられるので、耐風性はひょっとしたらMongar2に見劣りするかもしれません(あくまで憶測ですが)。

 

3シーズン用としてはMongar2より汎用性が高そうです。

 

  • 完全自立式

  • 高さの異なるY型フレームとクロスリッジポールで高い居住性を獲得

  • ハーフメッシュインナーテントで3シーズン対応

  • 標高の高いキャンプ場、気温の下がる時期にキャンプしたい人向き

 

良きテント選びの参考に

以上、ネイチャーハイクのオーソドックスなドームテントについて、その性格や棲み分けを分析してみました。

テント選びが初めての人や激安テントからのグレードアップを検討中で、ネイチャーハイク製を検討しているけど違いがよくわからないという方は、ぜひこの記事を参考にまず自分がイメージするキャンプに合うモデルを絞り込んでみてください。

 

その上で、実際の使用レビュー動画などを調べてもらえば、もっと具体的な使い勝手がわかると思います。

 

テント選びの基準が固まってしまえば、あとは他社製品との比較もスムーズにできるようになるはず。

 

ぜひ、ご自分の用途に合ったテントを見つけてアウトドアライフをエンジョイしてください。

 

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