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だるだるに伸びきったタープポールのショックコードを交換する

アウトドアグッズを長いこと放置していたので、その間にタープ用ポールのショックコードが伸びてしまい、まともに組み立てられないものが増えていました。

そこで今回はタープポールのショックコード交換にトライしました。

 

ポールのメンテに必要なもの

今回メンテナンスしたのは、スノーピークのペンタ用150cmポール一本とライトタープポール125cmの2本、そして小川キャンパルの170cmポール一本。

計4本です。

 

ショックコードは、ハンモック用レインフライのアレンジをいろいろ考えていた頃に買ったものがまだ使えたのでそのまま使用します。

 

そのほかに次のようなものを用意しました。

 

まず必需品

 

  • ハサミ

  • ライター

  • 針金

 

ハサミはいうまでもなく、ショックコードを切り出すのに使います。

ライターは切ったコードの端を炎であぶって、末端がほぐれないようにするのに使用。

 

針金はショックコードの端に引っかけてポールの中を通すのに使います。

 

 

コンディションのいいポールなら、これだけで簡単に交換できます。

 

あとはコードを結ぶための基礎的なロープワークの知識が必要ですね。

 

さらに、あったほうが便利というか、たまたまあって助かったもの。

  • ハンマー

  • プライヤー

  • ラバーシート

  • 中空パイプ

 

タープポールのメンテに使った道具

ハンマーやプライヤーがあれば助かる(ことがある)

 

難物ポールの攻略ツール

実際ポールのうち3本は、必需品のハサミ、ライター、針金だけで簡単に交換できました。

 

問題はペンタ用のライトタープポール150cm。

こいつのポール先端部分が固くて抜けないので、さんざん苦労しました。

 

 

ポール先端部分(ここではプラグと読んでおきます)は、ほかの3本だとショックコードを切っておけば簡単にすぽっと抜けました。

 

ところがペンタ用ポールだけは、まったくびくともしません。

 

そこでたまたま家にあった、アルミの中空シャフトを使い、押し出すことにしました。

ここでラッキーだったのが、シャフトが中空だったこと。

 

単にタープポールの中へ突っ込んだだけでは、もともとのショックコードが抵抗になってしまい、シャフトを押し込むことができませんでした。

しかし、ショックコードの切れ端を中空シャフトの中を通すことで、抵抗なく押し込むことができました。

 

もちろん、タープポールが充分に太ければ、ショックコードが抵抗になることはありません。

 

 

ひたすら軽く叩いて緩める

アルミシャフトをタープポールの中に通すことができたところで、ペグハンマーを使って叩いてみましたが、左手でタープポールとシャフトを押さえているだけなのであまり力が掛けられません。

 

そこで思い切ってコンクリートの床に叩きつけたりもしてみましたが、ほとんど効果なし。

 

強打するだけではだめ、とあきらめて方針転換。

 

プラグがタープポールにがっちり嵌まり込んでいるので、その部分をポールの周囲から軽く叩いて緩めていきます。

さらにプラグ先端のロープを引っかける部分も軽く叩いて、力が加わる方向を変えてみます。

 

ある程度叩いたら、前のやり方に戻ってポールに通したアルミシャフトを叩き、こんどはまたポールの周囲を軽く叩くという作業を繰り返して数十分。

 

ようやくプラグとポールの間に0.2mmほどの隙間が見えてきました。

 

プライヤーで掴んでごりごり引き抜く

これで先が見えてきたんで、こんどはプライヤーの出番。

 

プラグ先端部分を掴んで引っ張ります。

このときプライヤーで直に掴むとギザギザでプラグが傷ついてしまうので、たまたま家にあったラバーシートを間に咬ませます。

 

あとはプライヤーでぐりぐり回転させているうちに、ようやく引き抜けました。

 

ポールにショックコードを通して完成

プラグが抜けてしまえばあとは簡単です。ショックコードの末端をフック状にした針金に結びつけて、針金をすべてのポールに通していきます。

 

全部のポールを通したら、ポール(プラグ以外ぜんぶ)を組み上げてコードのおおよそな長さを割り出し、ハサミでカット。切り口はライターであぶってほぐれないように処理。

 

最後にプラグにコードを結わえてたら、プラグをポールの先端に押し込んで完成です。

 

細かい手順は動画のほうが判りやすいのでそちらをご覧ください。

 

 

これで無事タープポールを復活できました。

 

要領さえ判ってしまえば、あとはちょっとした道具があれば誰でも簡単にタープポールのショックコードを交換できます。参考にしていただけたら幸いです。

ショックコードは、コールマンやオガワキャンパル、ロゴス、キャプテンスタッグなどいろんなアウトドア商品メーカーから販売されています。

太さは2.5mm~3mm程度が多いようです。

長さは30mのものが多いようです。

長すぎるように思うかもしれませんが、将来複数のポールを補修するようになることを考えるとこれくらいあったほうが安心です。

 

使わなかった部分は長期保存してもそう簡単に劣化するものではありません。

実際、今回私が使ったのも8年ぐらい前に購入したものですが問題なく使えています。

 

Amazonのお奨めに出てきたものを紹介しておきます。

 

 

今回はタープポールのコードを交換しましたが、テントポールも基本的に同じ要領です。

なお、テントポールが破損した場合、ネットで購入できます。
グラスファイバー製の重たいポールを使っているテントのばあい、アルミ製に交換することで大幅な軽量化が期待できます。

太さや長さはいろいろあるので調べてみてください。

テントポール エンドプラグを検索する

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